甘いものが欲しくなるのは鉄不足かも

前回のこの⇩記事の続きです。

ミトコンドリアって聞いたことありますか?
ミトコンドリアは細胞の中の発電所と言われていて、人間のエネルギーのほとんどはこのミトコンドリアによって作られています。
実物はこれ!⇩この芋虫みたいなんです。

1つの細胞に数百個〜数千個存在します。身体の細胞の数が大体30〜40兆個なので、めっっちゃいますね笑
この子達は細胞の中で、ATPを作る仕事をしています。
ATPとはたっぷり充電された電池の様なもので、食べたり、呼吸をしたり、運動をしたりといった活動で使うエネルギーの元になる物です。

ミトコンドリアは私たちが食べた物(栄養素)と酸素を使ってエネルギーを作りますので、まず酸素が足りていないとミトコンドリアの働きが悪くなり、ATPが効率よく作れません。

この時のポイントが【鉄】です。

呼吸で取り込んだ酸素は、気管や肺胞などを通して毛細血管に取り込まれ、赤血球のヘモグロビンによって細胞に運ばれます。体内の鉄分が不足しているとヘモグロビンの量が減るため、全身の細胞に運べる酸素の量も少なくなって、ミトコンドリアの働きが悪くなるのです。

そして酸素をミトコンドリアに届ける他にも、鉄には大切な働きがあります。

ちょっとややこしいですが書いていきます。

ATPは、めっちゃざっくり分けると以下の方法で作られます。
①解糖系という方法
②ミトコンドリアにみっちり働いてもらう方法

細かく書くと(私の)脳みそが爆発しそうになるので、簡単に説明します。
①解糖系では、1つの糖から、2個のATPが作れます。
②ミトコンドリアでは、1つの糖から38個のATPが作られます。
(文献によっては32個となっている場合もあり、まだその辺は偉い人達の間で議論されてるようですが…)

とにかく、ミトコンドリアの働きによってめっちゃ効率よくATPが作れるのです。
ですので、ミトコンドリアの働きが悪いと、エネルギーが効率よく作れません。

ミトコンドリアが糖からATPを作るのに必要な栄養素は 脂質、タンパク質、炭水化物の他に
【鉄】【マグネシウム】【ビタミンB群】です。
【鉄】はATPを量産する段階においてとても重要な栄養素です。その為、鉄分が不足していると効率よくATP生産できずにエネルギー不足に陥ります。
その結果、身体がすぐにエネルギーになる甘いもの(スイーツ)を、求めて食欲が抑えられなくなります。
実は日本人女性は特に鉄不足の方が多いといわれています。
血液検査では引っかからない、所謂「隠れ貧血」です。

鉄が足りていると、ミトコンドリアの中では1つの糖から38個ものATPが作られますが、ここで鉄不足だとどうなるでしょうか?
ミトコンドリアでは効率よくATP(エネルギー)を作れないので、脳がエネルギー不足を補うために、『糖をくれー!!』と叫びます。
その結果、すぐにエネルギーになる甘いスイーツ(糖分)を食べます。
しかし糖分からは、①の解糖系という方法でエネルギーを作るので、1つの糖からATPがたったの2個しか作れません。
なのでまだまだ足りずに脳が再び『糖をくれ〜』となってまた甘い物が欲しくなって、、、と繰り返してしまいます。
この場合本当に必要なのは、糖分ではなくて、ミトコンドリアに元気に働いてもらうための、脂質やタンパク質、そして【鉄】【マグネシウム】【ビタミンB群】なのです。
鉄不足に陥りやすい原因は色々あります。(女性の場合は生理もありますし)
甘いものへの欲求が抑えられない時は、鉄分が足りているか確認してみて下さいね。

関連記事

PAGE TOP