こんにちわ。ピラティスインストラクターの宮舞純子です。
このブログをご覧になっている皆さんは、おそらく、普段自分がどんな姿勢をしているのかについて、気になっていると思います。
私自身、ピラティスのお陰で、以前よりも姿勢が改善したのを実感しているのですが、それでも崩れている時があります。
こんな風に笑

背中の上部が丸まり、首が前に倒れて、頭も前側に移動していますね💦
ちなみにAIに見せたら、<これは「頭部前方突出」と呼ばれる典型的な不良姿勢です。>と言われました😵
この画像は、1日の終わり(仕事後、体操教室で子ども達と運動し、くもんに連れていき、夕食、宿題、寝かしつけ、片付けなどが終わってホッとした22時)に、ふと思い立って撮った写真です。
皆さんも寝る前こんな姿勢になっていませんか?
夜に姿勢が崩れるのは自然なこと
夜になると、
- 姿勢を保持する筋肉自体が疲れてしまう
- 仕事や家事・育児に追われていると、姿勢を意識する力が減り、無意識に崩れた姿勢へなりやすい
- 疲労・イライラ・焦りなどによって交感神経が過緊張となった結果、呼吸が浅くなり、胸郭や体幹の動きが小さくなって猫背になりやすいんです。
そんな状態でも一瞬で姿勢を整える方法があります。

この2枚の写真、実は数分しか違いません。
2枚目の写真を撮る前に、『スカイフック』を意識しただけで、
こんなにも姿勢が整ったんです。
頭が体幹の真上に戻り、首が伸び、背筋がスッと立っているのがわかりますよね。
スカイフックって何?
スカイフックとは、「頭のてっぺんが空から糸で吊るされているような感覚」をイメージすること。
このイメージを持つだけで、姿勢が自然と整いやすくなります。
「そんなことで変わるの?」と思うかもしれませんが、
実はこれは神経系にアプローチしているんです。
姿勢は“意識”と“感覚”のチームプレイ
私たちが姿勢を保つときには、筋肉だけでなく、
- 背骨や関節の位置を感じる体性感覚
- 頭の位置やバランスを感じる前庭覚(耳の奥の感覚)
- 周囲の空間や水平感覚を感じる視覚
⠀といった「感覚のチームプレイ」が働いています。
疲れてくると、この感覚の連携がうまくいかなくなって、姿勢が崩れてしまうのです。
でも、“イメージ”は脳を目覚めさせることができます。
スカイフックのようなイメージは、姿勢をコントロールする神経を活性化してくれます。
いわば、「脳に姿勢を思い出させるスイッチ」のようなもの。
スカイフックを意識すると、力を入れていないのに、スッと背中が伸びる感覚があります。
姿勢は「戻す力」が大切
完璧な姿勢をずっと保つ必要はありません。
姿勢は、そのときの作業や状況によって自然に変わるものです。
例えば、本を読むとき、料理をするとき、子どもに顔を近づけるとき。。。
それぞれ違った姿勢を取りますよね。
そこで大切なのは、同じ姿勢に長く固まりすぎないこと。
特に、背中が丸まった姿勢や頭が前に出た姿勢がずっと続いてしまうと、
身体に負担がかかりやすくなります。
だからこそ、“崩れた姿勢に気づいて、戻れる力”が大切になります。
なのでまずは、日常の中で 「あ、姿勢が崩れてるかも」と思ったときに、ぜひ、スカイフックを意識してみてください。
頭のてっぺんが、空からふわっと吊られているようなイメージを持つだけで、
不思議なくらい、背筋がすっと伸びて、呼吸もしやすくなるのを感じるはずです。
そして実は、こうした姿勢をもっとラクに保ちやすくするための方法もあります。
それが、今月のレッスンで取り入れている、「前庭覚(ぜんていかく)」を育てるアプローチなんです。
前庭覚とは、耳の奥にあるバランスのセンサーで、
頭の位置や動き、重力との関係を感じ取る働きがあります。
この感覚を育ててあげることで、
自然と姿勢をキープしやすくなったり、動作の中での安定感が増していきますよ😊